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*妄想社長に振り回されて*
第4章 本音と告白
「……わかんない」

「そ!俺のこと何も知らないでしょ?だから話して見てくださいよ。もしかしたら案外上手い解決策見付けてあげられるかもしれないし」

明るい声でそう言われると何だかそんな気がするから不思議だ。
私と桜井くんは缶ジュースを片手に近くの公園のベンチに座った。

「そんな男やめといた方がいいと思いますよ?」

相手が社長だということは伏せて、私はひととおりの経緯を桜井くんに話した。
予想はしてた答えだったけど、実際に聞くと耳がイタイ。

「……やっぱそうかな」

「だってめんどくさいじゃないですか。自分の気持ちも分からずに手をだすとか俺だったらありえないです」

意外にしっかりした考えに申し訳ないとは思いながらも驚いた。
社長の刷り込みは結構威力があるのかもしれない。
私の中で桜井くんは遊び人として揺るがない地位を築いていたのだ。

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