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*妄想社長に振り回されて*
第6章 過去と経験

「雅也さん、明日の土曜日どこかでかけません?」
「明日?」
「場所が変わったら気分も違いますよ?」
私がそう言って含んだ笑いをすると、雅也さんはまた困ったような笑顔を返した。
私はこの一週間、雅也さんのこの笑顔しか見てない気がする。
被害妄想はめんどくさかったけど、前の方がちゃんと笑ってくれてたのに。
何だか付き合う前より遠くなった感じだ。
「麻希は大人だな」
「雅也さんが子ども過ぎるんです!雅也さん……私にだって元カレはいたんです。でも過去は過去って割り切れるでしょ?」
「それは……そうだが…」
「私にとって香菜さんも同じです。私はちゃんと過去のことだって割りきれてますよ?」
喋りながら気付いた。
もしかして……なんて嫌な予感がする。
「だが香菜さんは…」
本当はこんな言葉かけたくない。
傷付いてる人にこんな塩を塗るような真似。
だけど……多分それじゃあこの人は前に進めない。
「ホントは……香菜さんのこと、割り切れてないんでしょう?」
「明日?」
「場所が変わったら気分も違いますよ?」
私がそう言って含んだ笑いをすると、雅也さんはまた困ったような笑顔を返した。
私はこの一週間、雅也さんのこの笑顔しか見てない気がする。
被害妄想はめんどくさかったけど、前の方がちゃんと笑ってくれてたのに。
何だか付き合う前より遠くなった感じだ。
「麻希は大人だな」
「雅也さんが子ども過ぎるんです!雅也さん……私にだって元カレはいたんです。でも過去は過去って割り切れるでしょ?」
「それは……そうだが…」
「私にとって香菜さんも同じです。私はちゃんと過去のことだって割りきれてますよ?」
喋りながら気付いた。
もしかして……なんて嫌な予感がする。
「だが香菜さんは…」
本当はこんな言葉かけたくない。
傷付いてる人にこんな塩を塗るような真似。
だけど……多分それじゃあこの人は前に進めない。
「ホントは……香菜さんのこと、割り切れてないんでしょう?」

