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第10章 菜々姫～囚われた戦国の美妻

獣のような男と戦国一の美女。

その二人が戯れあう光景を見つめているのは、藤川の捕虜だけではない。

この屋敷の主である老人、そして彼が率いる盗賊一派。

多くの男が、息を呑んで暗がりの布団上で繰り広げられる行為を凝視している。

声をあげるものは誰もいない。

そこにいる誰もが、藤川勝重の正室、菜々の痴態に目を奪われていた。

甚八の手が一定の間隔で動き始める。

彼の背中に伸ばしていた指を、菜々は布団の上に投げ出した。

震える指先で、我慢できない風に布団を握りしめる。

淫らに広げられた両脚の中心にある秘所を、男が指先でいじめてくる。

滴り落ちるほどの妻の蜜は、勝重も知らぬものだった。

「甚八、そこは・・・・・・・・・」

「奥方様・・・・・」

往復を与えられるにつれて、菜々は熱と心地よさを感じ始めていた。

高揚感を伴った快楽が、菜々を包み込んでいく。

甚八の指の動きに呼応し、菜々の唇も開き、吐息が漏れ出していく。

「あっ・・・・・・、あっ・・・・・・、あっ・・・・・・・・」

瞳を閉じたまま、苦悶の表情を浮かべる菜々。

上半身を裸にされ、下半身に小袖と襦袢が絡んでいる。

甚八は手を動かしながら、少しずつ頭を下方に移動させていく。

菜々の右脚を曲げ、その内腿に舌を這わせていく。

「あっ・・・・・・」

勝重には決して与えられたことのない行為だった。

広げられた菜々の腿が、なまめかしく白く光る。

吸いついた甚八の舌が、丁寧にそこを愛していく。

同時に男の指先が菜々の腿から美尻の谷間の辺りを愛撫していく。

震えるほどの悦楽の予感。

「ううっ・・・・・・・、あっ、甚八・・・・・・・・・・・・」

家臣団には決して見せたことのない艶めいた姿。

快楽に苦悶し、妖しく歪む正室の表情を、縛られた家臣たちが見入っている。