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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第26章 遥〜夫の弟に求められて
「今夜は兄さんいないのか」

午後7時。

今夜、遥は夫の弟と二人きりで夕食の時間を過ごしている。

「帰りは明日の夜になるって言ってたわ」

体奥の緊張を隠したまま、人妻は平静を装って彼に答える。

夫の出張は決して珍しくはない。

だが、この家に彼の弟、智史が来てからは、まだ一度もなかった。

密かに私の下着を探索した彼。

そんな彼と一晩二人きりで過ごすことを想像するだけで、遥は肢体を熱くさせた。

「どうしたの、義姉さん? 考え事をしているみたいだけど」

「いえ、なんでもないわ」

彼と視線を交えるだけで鼓動を高鳴らせてしまう。

妙な緊張を抱えたまま、遥は食事を早く終えようとする。

だが、彼は人妻を追い込むように言葉を続けた。

「義姉さん、夜、聞こえるんだ」

「えっ?」

「義姉さんの声さ」

遥は箸の動きを止めた。

彼が何を言おうとしているのか容易に想像できる。

「あのときの義姉さんの声、一度聞いたら忘れられなくて」

「智史さん・・・」

「義姉さんがまさかあんな声あげるなんて」

「・・・」

「凄く気持ちよさそうで・・」

「お願い、もうやめて」

それ以上彼の告白を聞くことができない。

きつい視線を送り、人妻は強い調子で彼を罰するように言った。

「ごめんなさい・・・」

彼の殊勝な態度が、人妻の心を微妙に揺さぶる。

妻を亡くし、傷心の時を過ごしている彼。

女性に興味を示してしまう若い彼を、どうして責めることができようか。

「智史さん、いいのよ」

自戒を込めるようにいいながら、遥は努めて明るい調子で言った。

「いやよね、あんなのが聞こえちゃうなんて」

「義姉さんが謝ることはないさ。ただ・・」

「ただ?」

「たまに、無性に女性が欲しくなるんだ」

汚れた感情はなく、ただ純粋な気持ちだけで、智史は言葉を紡いでいる。

「現実に女性の体が欲しくなる時があるんだよ」

「・・・・」

「想像なんかじゃなくて、実際に手に触れられるような」

彼の言葉にどう返していいのかわからなかった。

必要なものがあったら、何でも言ってね。

これまで、遥は何度も彼にそんな言葉をかけていた。

その彼が今、欲しいものをはっきりと告白している。

「智史さん・・・」

夫不在の夜。

ダイニングテーブルで、遥は息を呑んで彼と見つめ合った。
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