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インペイシェント
第2章 アプローチ
…年末
仕事納めを済ました圭子が事務所に年末の挨拶に訪れた。
例年、遼次は煩わしい年末のご挨拶を避けるため、終業のチャイムと同時に会社を出ていたが、この年は仕事が残っていた為に居残りとなってしまった。
圭子は遼次のデスクに寄ってきて、
「今年はまだいたのね?」
と、例年の遼次の行動を把握している様子で微笑んだ。
「オレとしたことが、まだ仕事が片付いていないんだよ~…」
と、遼次は泣き真似をしながら答えた。
「フフフ、つきあってあげる」
そう言って、圭子は丸イスを遼次の横に置いた。
仕事納めを済ました圭子が事務所に年末の挨拶に訪れた。
例年、遼次は煩わしい年末のご挨拶を避けるため、終業のチャイムと同時に会社を出ていたが、この年は仕事が残っていた為に居残りとなってしまった。
圭子は遼次のデスクに寄ってきて、
「今年はまだいたのね?」
と、例年の遼次の行動を把握している様子で微笑んだ。
「オレとしたことが、まだ仕事が片付いていないんだよ~…」
と、遼次は泣き真似をしながら答えた。
「フフフ、つきあってあげる」
そう言って、圭子は丸イスを遼次の横に置いた。