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インペイシェント
第4章 探り合い
その日は一日中、遼次の頭は圭子の突き出されたヒップラインの回想で一杯だった。
何で躊躇いなく圭子に触れなかったか。
なぜ、あの時思い切って手を出さなかったか。
かなりの後悔と、自分の度胸の無さに嫌気がさしていた。
その後数日、圭子のヒップラインが度々遼次の脳裏を占領する日々を送り、週末の金曜日になった。
倉庫の脇に設置されている喫煙所から、いつもの圭子の絶景を、そう、あのヒップラインを眺めていた。
しばらくして圭子は、喫煙所から見えないところへと行ってしまった。
少し残念な気持ちで遼次は一服を終えると、事務所へ戻ろうと喫煙所を後にし、少し狭い通路を歩き出した。
その前方で、圭子が棚に向かって何かガサガサと探し物をしていた。
「あっ、圭子さん、何探してるの?」
遼次は明るく圭子に尋ねると、
「ちょっと、仕分け用の袋を探してるのよ~。」
と、困り顔ながら圭子も明るく答えた。
何で躊躇いなく圭子に触れなかったか。
なぜ、あの時思い切って手を出さなかったか。
かなりの後悔と、自分の度胸の無さに嫌気がさしていた。
その後数日、圭子のヒップラインが度々遼次の脳裏を占領する日々を送り、週末の金曜日になった。
倉庫の脇に設置されている喫煙所から、いつもの圭子の絶景を、そう、あのヒップラインを眺めていた。
しばらくして圭子は、喫煙所から見えないところへと行ってしまった。
少し残念な気持ちで遼次は一服を終えると、事務所へ戻ろうと喫煙所を後にし、少し狭い通路を歩き出した。
その前方で、圭子が棚に向かって何かガサガサと探し物をしていた。
「あっ、圭子さん、何探してるの?」
遼次は明るく圭子に尋ねると、
「ちょっと、仕分け用の袋を探してるのよ~。」
と、困り顔ながら圭子も明るく答えた。