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第11章 開拓する

シャツの裾から入れられた遼次の右手が、圭子の左脇腹に添えられた。

｢遼ちゃん、そこは太ってるから…｣

圭子は俯きながら言うと、それまで握り締めていた硬いヤツから左手を離し、遼次の右肩に額を寄せてきた。

圭子はいつも自分が太っていると言い、体型を気にしている。

遼次は最近の痩せている女に興味を示さない。

それ故に、遼次の圭子に対する期待感が益々高まっている。

遼次の右手が圭子の体を登りながら、圭子の質感を感じている。

程よくふっくらした柔らかさや、肌の肌理の細かさを右手全体で感じている。

圭子の熱を帯びている体から、ほんのりと女性の匂いが漂い始めた。