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梨華との秘密
第6章 支社長の女
 スカートの中の手を抜き、ジャケットの中に手を入れた。
 薄いジャケットの下の紺色のカーディガンの上から、軽く乳房に触れた。


「あっ、やっ、んん、、いっ、、」


 抵抗をされるかと思ったが、外れた。


「ふふ、オッパイも触ってほしいんだ。窓の外を見て見ろよ、お前の悶える姿をみんなが見てるぞ、恵理加。」


「そ、そん、な、だめ、見な、いでぇ、、やっはぁ、、」


 恵理加の唇からは、うわ言のような言葉が吐き出された。


「ふふふ、ホントにいやなのかな?止めて見るか?」


 そう言いながら、携帯を切った。


「やふ、だめ、どうして、、止めないで、、」


 恵理加の唇から、少し不満がこもった声がこぼれた。


「ふふふ、ホントに止めて欲しくないのかな?」


 恵理加を嬲るように言うと、


「あぁ、そんな、止めないで、お願い、虐めないで、お願い、、」


 言ってしまって、しまったという顔で恵理加が唇を噛んだ。


「ふふふ、イケたんだ。もっとイキたかったんだね、恵理加。でも、お前をイカせるか、イカせないかは俺の気分次第だってことを忘れてないか?こんな風にね。」


 携帯の通話を押した。


「んん、、やっ、、はぁ、ん、」


 恵理加に見えるように携帯を取り出し、通話停止を押した。


「やっ、止めないで、お、お願い、、」


「くくくっ、俺がお前をスイッチ一つでコントロール出来るんだよ。今はね。」


 携帯を見せながら言うと、


「あぅ、ん、どうして、、あなたの、言う通りね、、でも、」


「嫌いじゃないだろう。他人に支配されるのってね。」


 しばらく考えるように恵理加が唇を噛み、外を見ていた。
 さあて、彼女がどう答えるか?
 まっ嫌いだって答えたって、結果は同じだが。
 まっ、この娘が後でヤバイ裏工作をしないようには、しておかんとな。
 しかし、結果は俺の心配を吹き飛ばした。


「嫌いじゃ、ありません。むしろ、好きかも。でも、これって、Mってことですか?」


 あらま!
 この娘にゃ、驚かされるな。


「うん、Mだね。つまりマゾさ。まあ、本物かどうかためさなきゃな。」


「試すですか?そうですね、たぶん今も試されているような感じですから。私も知りたいんです。」
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