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梨華との秘密
第10章 聖夜の宴
 ミキの声が、最後は悲鳴のように聞こえた。
 ユックリと指を抜き取りながら、


「二人とも、ドスケベな牝犬やな。ふふふ、まずは、風呂に行くぞ。三奈、案内してやるんだ。いいね。」


 少し悔しそうな顔で、


「ミキちゃん、いきましょうか。このくそオヤジはほっといて、暖まりましょ。」


「はい、楽しみだわ。」


 二人の美女が俺をにらんで、お風呂場へ向かった。
 やれやれ、確かにクソオヤジだがな。
 まあ、恨まれても仕方ないことしてるからなぁ。
 ふふふ、これからのん知ったら、もっとクソオヤジやと思うやろなぁ。
 俺は着ているものを脱ぎ捨て、洗面所の戸棚から着替えと他の物を準備した。
 浴室に入り熱いシャワーを浴びながら、女二人の華やいだ声を聞いていた。


「お父さん、このお風呂ひろいのね。ビックリしたわ。お父さん、聞こえてる?」


 ミキの明るい声が俺を呼んでいた。
 シャワーを止め、浴槽の側へ行きながら、


「聞こえてるよ、ミキ。湯加減はどうだい?」


「ええ、気持ち良く入ってるわ。ママに聞いたけど、二階にもあるの?」


 すっかり汚れを落とし、弾けるような輝きを取り戻したミキが、聞いてきた。


「うん、二階にもあるよ。後で見せてあげる。三奈、ミキ、二人ともおいで、俺に見せてくれ。綺麗になった、お前たちをね。」


 俺が両手を広げると、二人がユックリと身体をすり寄せてきた。
 二人の腰に手を回し、素肌の感触を確かめていると、三奈が少し真剣な表情で、


「二郎さん、私、あなたのことをどう呼べば良いのか悩んでるんよ。あなたは、好きなように呼べば良いって言ってくれたけど、ご主人様って言えば梨華やミキちゃんにはおかしくないかなって、思うし。パパじゃ、ご主人様に失礼みたいやし。ホンマに困ってるんよ。」


「ママもそうなん。私もお父さんて、呼びたいんやけど、ご主人様の方がええんやろかて、ちょっと困ってるんやわ。お父さん、どうしたらええん?」


 あぁ、ヤッパリかと思ったが、


「うん、そうやな。ほな、こうしようか?梨華の前や外ではパパでいいよ。ミキもパパって呼ぶんや。お父さんでも、ええけど、なるべくな。決めるんわ、クリスマスの休みが終わってからでええよ。それからなら、たぶん納得した呼び方が出来ると思うよ。」


 二人の乳房を楽しみながら答えた。
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