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梨華との秘密
第10章 聖夜の宴
 二人の女の甘い匂いが、俺の鼻をくすぐった。
 三奈が暫く考えていたが、


「わからへんわ。二郎さんに決めて欲しいと思ってるの。だから、私は、変えられへんかもんからへん。」


 彼女の顔に迷いが表れていた。


「私も、お父さんに決めて欲しいんよ。だって、お父さんにとっては私たちは奴隷で家族でしょ。だから、自分では決められへんわ。」


 ミキが三奈に続けて言った。


「そうやろなぁ、俺にも難しいもんな。ホンなら、クリスマスが終わるころに、俺が決めるわ。それでええかな?」


 そう言うと、二人が暫く考えていたが、


「それで、ええと思うわよ。その方が、私たちも踏ん切りがつけやすいし。」


「わかった、ホンなら、今までどうりでいくんんやね。」


 う~ん、なんか丸め込まれたな?
 まっ、ええか。


「さあ、身体洗うよ。」


「はぁい。」


 にこやかに答える二人と一緒に、浴槽からでると、


「あの、お父さん、私をホンマの娘にするって、言ってたんは?どうなったん?」


 何気ない風にだが、しっかりとミキが俺を見つめてきた。
 どう答える?
 一瞬、迷ったが、


「どうもしてないよ。身体を綺麗にしたら、ミキを俺の娘にする。だから、綺麗にしなさいな。それとも、我慢できひんようになったんかな?」


 俺の言葉にどう反応するか、ミキの様子を見ていたが、


「我慢?違います。ただ、お父さんのモノになるって、考えるとドキドキ、ドキドキしちゃって。早く終わって欲しいっていうのと、スーパーであんな恥ずかしいこと、、だから、余計にドキドキです。」


「ふふふ、そうなんや。そんなら、尚更早うに綺麗にしとかんとな。」


 はいと答えるミキの横顔を見ながら、三奈の背中に手を回しボディソープをつけ、背中を泡だらけにした。


「もう、料理が出来なくなっちゃうでしょ。ウフフッ、、。」


 鼻にかかり甘えた三奈の声が、俺に心地好く響いた。
 女盛りの三奈の背中から腰へユックリと撫で下ろしながら、


「ふふっ、大丈夫だよ。母娘三人並んで作ってるのを見れば、心配ないし、目の保養さ。」


「もう、ドスケベなんやからぁ。フフフッ、、。」


 艶っぽい目を俺に向けながら、三奈の顔に微笑みが浮かんでいた。
 腰からヒップへ撫で回しながら左手でミキの背中に軽く触れた。
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