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梨華との秘密
第6章 支社長の女
 朱里が驚いたように、


「えっ、うそっ、そうなの?三人て、出来ちゃった婚?」


「いや、嫁さんになる女性の連れ子。中学二年になるんだが、これがまた可愛くて。」


 俺が嬉しそうに答えると、朱里の表情が一気に明るく変わり、


「良かったぁ。あのまま、松川さん死んじゃうんじゃないかって、みんな心配してましたもん。」


 だろうね。
 君のおかげでね、朱里。
 まっ、転勤が決まったお陰で、バカなことをしなくてすんだからね。
 ん?
 後ろがバカに静かだな?
 信号待ちの時に、チラリと後ろを見たが、携帯を眺めながら、メールを打っているように見えた。
 朱里の耳元で、


「高原君、ちょっと美澤くんを見てくれるかい?」


 朱里はOKという感じで、首を縦に小さく頷いた。
 目的の駐車場に車を止め、ユックリと降りた。


「あれって、アイビースクエアですよね?素敵!」


「ふふふ、初めてなんだね、高原君。さぁ、行こうか?」


「あの、彼女どうします?あのままじゃ、監視役のお務めは果たせないし?」


 朱里が言う方を見ると、後ろの座席に座ったままメールを打ち続けていた。
 バンバンと窓を叩き、ドアを開けると驚いたように俺をにらんだ。


「美澤くん、行くよ。監視役だろ。いつまでも座ってると、置いていくぞ。それから、彼氏とは後で直接話すんだ。」


 そう言うと、あっさり素直に車を降り素直に付いてきた。
 美観地区から、大原美術館、児島虎二郎美術館を見てアイビースクエアに戻った。


「食事をとるかい?ふぐの美味しい店もあるんだが?」


「ふふ、面白そうね。ふぐ食べたいわ。」


「OK、ふく仙に連絡しとくよ。」


 車を降りて以来、美澤恵理加はスッカリ大人しくなっていた。
 薬が効きすぎたかな?
 まっ、この程度じゃもの足りないって思ってるやつが、支社にゃ腐るほどいるがな。
 ふく仙に予約を入れ、


「高原君、美澤くん、お昼は美味しいふぐが食べられるぞ。」


「うわっ、嬉しい!松川さん、ご馳走になります。」


 朱里と正気に帰ったのか美澤恵理加が、声を揃えて軽く会釈していた。
 車に乗り込み、ふく仙へスタートさせた。
 運転しながら、美澤恵理加がかなり立ち直ったのを感じていた。
 
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