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能天気B型のアタシが美少年と……
第4章 おかまやまの章
ちっこい豆シバの犬だ。
なーんだヨ。おどかすんじゃねーYO。
アタシは、犬は好きじゃないけどそんな怖くもない。
もっとでかい奴だったら怖いけどね。
ブルーティッシュ(獰猛)ドッグだと危険だけどね。
こんな豆シバごとき、ひとひねりだわさ!
いっちょまえにタックルしてくる豆シバを
ひょいと捕まえて高い高ーーい!としてやった!
どうじゃコワッパ!
お前さんなんざ倒しても経験値にも、ならんわ!
LV1プチドッグの分際でアタシにたてつこうとは
無礼千万。片腹いたいわー。
「ワン。ワンワン」
……しかし、どっかで見たイヌだな。
アタシの知人が飼ってるイヌとそっくりだ。
アタシにやたらタックルしてくる無礼な所もソックリだ。
あれ、もしかすると……
と思ってたら飼い主がやってきた。
「あ」
「あら、どーなさったのこんな所で」
「あ、あの散歩みたいな……」
「そう。あ、袖が汚れてるわ」
そんなこと言いながらアタシから豆シバをとり上げた。
アタシは所在なく、空いた手で袖をぺしぺし払った。
この人は『A女史』だよ。
アタシが住んでる盆地ではちょっとした名士の人だ。
ひらたく言えば地主のお嬢様。
ただし年齢は、なかなかのもんだけど独身だ。
どれほどの年齢なのかというと
野球の阪神が優勝した時に甲子園で日本シリーズを観たのよって自慢話をよくするんだ。
それも金本・今岡じゃなくて、掛布・バースの時だよ!アタシが生まれる前だよ!
なーんだヨ。おどかすんじゃねーYO。
アタシは、犬は好きじゃないけどそんな怖くもない。
もっとでかい奴だったら怖いけどね。
ブルーティッシュ(獰猛)ドッグだと危険だけどね。
こんな豆シバごとき、ひとひねりだわさ!
いっちょまえにタックルしてくる豆シバを
ひょいと捕まえて高い高ーーい!としてやった!
どうじゃコワッパ!
お前さんなんざ倒しても経験値にも、ならんわ!
LV1プチドッグの分際でアタシにたてつこうとは
無礼千万。片腹いたいわー。
「ワン。ワンワン」
……しかし、どっかで見たイヌだな。
アタシの知人が飼ってるイヌとそっくりだ。
アタシにやたらタックルしてくる無礼な所もソックリだ。
あれ、もしかすると……
と思ってたら飼い主がやってきた。
「あ」
「あら、どーなさったのこんな所で」
「あ、あの散歩みたいな……」
「そう。あ、袖が汚れてるわ」
そんなこと言いながらアタシから豆シバをとり上げた。
アタシは所在なく、空いた手で袖をぺしぺし払った。
この人は『A女史』だよ。
アタシが住んでる盆地ではちょっとした名士の人だ。
ひらたく言えば地主のお嬢様。
ただし年齢は、なかなかのもんだけど独身だ。
どれほどの年齢なのかというと
野球の阪神が優勝した時に甲子園で日本シリーズを観たのよって自慢話をよくするんだ。
それも金本・今岡じゃなくて、掛布・バースの時だよ!アタシが生まれる前だよ!