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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
アタシはOの介のお布団を借りて、寝ようとしてるところだ。
幸いアタシのそばには、ポトスとかアロエとか、割とあたり障りのない植木ばかりが並んでる。

青臭い匂いが部屋に充満しとる。
イイといえば、イイんだけどね。

Oの介はこの植物の匂いに慣れきってるんだろう。
ペット飼ってる人とか煙草吸ってる人と似たようなもんだね。

「植物浴の効果があって
リラックスできるんだよー」

アタシの考えを悟ったのか
そんな効能を語りだす。

「Oの介は常にリラックスしてるじゃないか。
それ以上リラックスすると
ゼリー状軟体生物になっちゃうぞ?」

「もーなってるよー♪」

とか言って寝袋でくねくねしとる。

まったく……
アタシに負けず劣らず、お天気な子だよ。

もういい年なんだから
植物オタ道を究めるよりか 
やるべき事が、あるだろう!

たとえば、アレだよ、アレ。

「Oの介は彼氏つくんないのかよぅ」

「うーん」

この質問も、始めてじゃないんだけど。
職場で会ってから付き合い長いから……

「いい人いれば、いーんだけどね」

「……やっぱしそうか」

どうも、そうなっちゃうみたいだよ。
アタシにくらべたらOちゃんの方が、交友関係ひろそうだけど。
男友達だっていそうなモンだけどね。
きっかけというか、始めっからその気で付き合わないと
なかなか進展しないよね。

「Oの介だってもう若くないんだゾ?
20・30、喜んで!って感じでアッとゆー間だぞ」

「お母さんみたいな事言わないでよ」

そう言われてギクッとしちまった。

……エドの事を思い出しちまった。


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