この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
……いつの間にか疲れて
二人とも眠りこけていた。
* * *
秋の虫の声が聞こえる。
暑くて、寝苦しいのに慣れていたんで
夜の涼しさがめっちゃ心地よい。
何時かわからんけど
まだ真っ暗で、アタシも寝てる最中だ。
寝返りをうって布団から手を出すと
部屋の空気が、しっとりとしてる。
(アタシの部屋じゃないんだ)
なぜかすごくそう思うけど
居心地がいい。眠い。
ずっと眠っていたい……
……手が伸びてきた。
誰の手かわからないし
なんのつもりなのかわかんない。
特に何をするでもなく
ただ、伸びていた。
なんだかわからない手というのは
怖いなー……と思った。
暗い中からスッと伸びてきてる。
綺麗だけど、怖かった。
眠くて たぶん夢だなと思ったけど
妙に、印象に残ってしまった。
その手をどうしようか迷ってたら
遠くでバイクの音が聞こえた。
新聞配達だろぅ。
「へっくむん」
続いて、Oちゃんが変なくしゃみをした。
アタシは気持ちよくなって、またすぐ寝た。
* * *
次に気が付くと、もう明るかった。
窓は雨戸が無くて、カーテン越しでも明るい。
「はぁ~ん……」
ヘンな夢見たせいか
なんともかったるい気分だった。
なんとなしにひょいと起き上がったら
顔にアロエの肉厚の葉っぱがべちっと当った。
うっ、と反射的にのけぞったら後ろのでかい植木鉢に肩がぶつかった。
すっかり目が醒めた。
こうして植物ルームでの朝がはじまった。
二人とも眠りこけていた。
* * *
秋の虫の声が聞こえる。
暑くて、寝苦しいのに慣れていたんで
夜の涼しさがめっちゃ心地よい。
何時かわからんけど
まだ真っ暗で、アタシも寝てる最中だ。
寝返りをうって布団から手を出すと
部屋の空気が、しっとりとしてる。
(アタシの部屋じゃないんだ)
なぜかすごくそう思うけど
居心地がいい。眠い。
ずっと眠っていたい……
……手が伸びてきた。
誰の手かわからないし
なんのつもりなのかわかんない。
特に何をするでもなく
ただ、伸びていた。
なんだかわからない手というのは
怖いなー……と思った。
暗い中からスッと伸びてきてる。
綺麗だけど、怖かった。
眠くて たぶん夢だなと思ったけど
妙に、印象に残ってしまった。
その手をどうしようか迷ってたら
遠くでバイクの音が聞こえた。
新聞配達だろぅ。
「へっくむん」
続いて、Oちゃんが変なくしゃみをした。
アタシは気持ちよくなって、またすぐ寝た。
* * *
次に気が付くと、もう明るかった。
窓は雨戸が無くて、カーテン越しでも明るい。
「はぁ~ん……」
ヘンな夢見たせいか
なんともかったるい気分だった。
なんとなしにひょいと起き上がったら
顔にアロエの肉厚の葉っぱがべちっと当った。
うっ、と反射的にのけぞったら後ろのでかい植木鉢に肩がぶつかった。
すっかり目が醒めた。
こうして植物ルームでの朝がはじまった。