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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
いかん。とにかくコーヒーだ。
牛乳は切らしてたので、砂糖だけ入れた。
台所の戸棚を見たら、砂糖の袋の隣に氷砂糖もあった。
たぶん梅酒を、自分で造っているんだろうよ……
青梅と氷砂糖と、ホワイトリカーがあれば簡単だからね。
アタシはお酒弱いから、わざわざ自分では造らないけど。
そうこうしてるうちに、目覚ましは絶好調になってきた。
(タラリラタラリラドンドンドン~♪タラリラタラリラドンドンドン~♪ )
植物部屋じゅうに大音量のお祭ばやし調の音楽が響き渡る。
するとようやく、ミノムシがもぞもぞ動きだす。
「あれ?おは~よう」
(タラリラ~~)
「あれ?じゃないぞー。今日は会社だぞ」
(ドンドンドンッ♪)
「ん~?そーだっけ」
(タラリラ~~)
「そーだよ!!」
(ドンドンドンッ♪)
「うーん。お天気いいね~」
(タラリラ~~)
「それはそーだけど目覚まし止めろYo!」
(ドンドドン♪ドンドドン♪)
ミノムシはにゅにゅっと腕を伸ばすと
ポトスの鉢植えを器用に迂回して陰に隠れてた目覚ましをひっぱたいた。
やっと植物ルームに朝の静けさが、戻った。
「淹れさせてもらったぞ」
ミノムシの目の前にマグカップを置いた。
「う~ん」
まだ寝ぼけてるのか
顔だけ伸ばしてコーヒーをすすってる。
あたしもコーヒーを頂いた。
それにしても
9時半出社とはいえ、こんなゆっくりできるんだから
うらやましい……というか
いつ支度するんだこのミノムシは。
「いーかげん脱皮しろよーぅ」
「う~ん……」
まだ寝ぼけてる。
肩までくらいの髪が
半分寝袋に潜って、半分はあちこち拡がってる。
ミノムシというか、こんな妖怪がいたような。
なんだっけ……
牛乳は切らしてたので、砂糖だけ入れた。
台所の戸棚を見たら、砂糖の袋の隣に氷砂糖もあった。
たぶん梅酒を、自分で造っているんだろうよ……
青梅と氷砂糖と、ホワイトリカーがあれば簡単だからね。
アタシはお酒弱いから、わざわざ自分では造らないけど。
そうこうしてるうちに、目覚ましは絶好調になってきた。
(タラリラタラリラドンドンドン~♪タラリラタラリラドンドンドン~♪ )
植物部屋じゅうに大音量のお祭ばやし調の音楽が響き渡る。
するとようやく、ミノムシがもぞもぞ動きだす。
「あれ?おは~よう」
(タラリラ~~)
「あれ?じゃないぞー。今日は会社だぞ」
(ドンドンドンッ♪)
「ん~?そーだっけ」
(タラリラ~~)
「そーだよ!!」
(ドンドンドンッ♪)
「うーん。お天気いいね~」
(タラリラ~~)
「それはそーだけど目覚まし止めろYo!」
(ドンドドン♪ドンドドン♪)
ミノムシはにゅにゅっと腕を伸ばすと
ポトスの鉢植えを器用に迂回して陰に隠れてた目覚ましをひっぱたいた。
やっと植物ルームに朝の静けさが、戻った。
「淹れさせてもらったぞ」
ミノムシの目の前にマグカップを置いた。
「う~ん」
まだ寝ぼけてるのか
顔だけ伸ばしてコーヒーをすすってる。
あたしもコーヒーを頂いた。
それにしても
9時半出社とはいえ、こんなゆっくりできるんだから
うらやましい……というか
いつ支度するんだこのミノムシは。
「いーかげん脱皮しろよーぅ」
「う~ん……」
まだ寝ぼけてる。
肩までくらいの髪が
半分寝袋に潜って、半分はあちこち拡がってる。
ミノムシというか、こんな妖怪がいたような。
なんだっけ……