この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
アタシは手を伸ばして……
まだ動きの鈍いお天気妖怪をぐ~りぐり揺さぶった。
「い~かげん起きろ~ょ~」
「むうーん……」
Oの介はあいかわらず寝袋から
首から上だけ出してる。
アタシがグリグリしてると
すまきにして拘束した娘を
折檻してるような絵ヅラに、見えなくもない。
(Oの介を起こして支度させねば)
という義務感でやってる事だけど
頭ぺしぺしはたいたり
ほっぺた引っぱったりと
だんだん愉快になってきた。
「ほれほれ~」
「むううんむん……」
ようし……これでも起きないなら
熱熱マグカップを顔に押し付けてやるぞー♪
とニタニタしながら興奮してたら
「……きょう何曜日だっけ」
と、急に訊いてきた。
「火曜日だぞぅ」
「火曜日休みじゃなかったっけ」
「ふぇ」
「社長がおやすみだぞーって言ってたよ」
「あ……そーいえば」
最近仕事ヒマだし、元紙の仕入れ直前でやることないから
臨時休業をはさむよって話があった。
それが今日だった。
のこのこ会社に出ても
電話番のオジジしか居ないはずだ。
「電話かけてみよーか」
「いや……どーでもいいょ」
そっかー……お休みかー……
アタシは再び、かったるい気分になった。
仕事をしたいわけじゃないけど
何だか気が抜けてしまった。
まだ動きの鈍いお天気妖怪をぐ~りぐり揺さぶった。
「い~かげん起きろ~ょ~」
「むうーん……」
Oの介はあいかわらず寝袋から
首から上だけ出してる。
アタシがグリグリしてると
すまきにして拘束した娘を
折檻してるような絵ヅラに、見えなくもない。
(Oの介を起こして支度させねば)
という義務感でやってる事だけど
頭ぺしぺしはたいたり
ほっぺた引っぱったりと
だんだん愉快になってきた。
「ほれほれ~」
「むううんむん……」
ようし……これでも起きないなら
熱熱マグカップを顔に押し付けてやるぞー♪
とニタニタしながら興奮してたら
「……きょう何曜日だっけ」
と、急に訊いてきた。
「火曜日だぞぅ」
「火曜日休みじゃなかったっけ」
「ふぇ」
「社長がおやすみだぞーって言ってたよ」
「あ……そーいえば」
最近仕事ヒマだし、元紙の仕入れ直前でやることないから
臨時休業をはさむよって話があった。
それが今日だった。
のこのこ会社に出ても
電話番のオジジしか居ないはずだ。
「電話かけてみよーか」
「いや……どーでもいいょ」
そっかー……お休みかー……
アタシは再び、かったるい気分になった。
仕事をしたいわけじゃないけど
何だか気が抜けてしまった。