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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
その一方、
おーのすけは、一気に覚醒した。

「やっほー♪」

寝袋からぺろんと脱皮して
天井にむけてバンザイした。

「どっか出かけよーよ」

「おぅ……」

「朝ごはん作るよー」

「冷蔵庫、酒しかないぞぅ」

「買出し行こーよ」

「うむぅ……」

矢継ぎ早に提案しながら
すぽんっとパジャマ脱いで
タンスから服だして着替えだした。

お休みとわかっていちど動き出すと
めちゃ素早い!
しかもまわりの植物が一切邪魔になってない。
さすが植物部屋の主だ。
最低限生活の導線は確保していやがる……

「そうだ!Aさんの所行こうよ」

「ええっー……」

このあいだちょっと話したA女史の事だよ。
Oちゃんと親戚で、アタシたちはいっつも呼ばれてる。
用事がなくてもいつ行っても
大抵自宅にいるから、遊びに行くのは構わないけど……

どうもアタシは気が乗らない。

とか考えてるうちに
すでにOの介はぺしぺしっとメール打ってる。
A女史あてだろう……


コーヒーとメンマおにぎりで若干腹ごしらえしてると
メールが帰ってきたらしい。

「待ってるってさ」

「そうかぃ……」

トントンと話が進んでしまった。
どうやらA女史の所に
顔を出すハメになる気配だよ……

ほかに用事があるわけでもなし
Oちゃんに付き合うかねー……

昨日こっちに来た時の格好だけど
別にオシャレの必要なんてないし。


とりあえず出かけた。

* * *
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