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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章

「あら 毛がついてるわ」

アタシの方をチラッと見て言った。

「はぁ」

アタシは、無礼な小犬を捕らえんとしてた片手で
服に付いた毛をつまんで取った。

ワンちゃんの毛だろう。
寝室を見渡しても、ゴミ箱らしきものが、無い。
毛をつまんだままの姿勢で固まってしまった。

そんなアタシの様子に構わず
A女史はワンちゃんにドッグフードの皿を差し出した。

「ワンちゃんごめんね~?」

「ハフ……、ハフ……。」

ワンちゃんは
さっきまでワンワンしてたのが黙りこくって、ドッグフードに夢中になっとる。
ハフハフ食いまくっている。

しかし、寝室で平気でエサ食わすのか……
A女史の感覚は、よくわからん。

潔癖なのかそーでないかと言えば
全然潔癖じゃない気もするんだけど……

アタシは、身なりについて
しょっちゅう突っ込まれているような……


「それで」

ワンちゃんにエサ食わせてご満悦なのかと思ったら
突然、アタシに話しかけてきた。

「あなた、男ができたんでしょう?」

「はぅる?」

……変な声が出ちった。

あんまりにも、唐突すぎる……!


何でそんな、脈絡もなく
男の話題に、なるんだ?

アレか?エドの事か?

(男が出来た)って表現するには、その
お互いの心の距離感みたいなものが、不明すぎるから
アタシとしては男ができましたー!とは公言できない。

だいたい音信不通だし。

いやそれより、エドの事は話してないのに!?
Oちゃんにも話してないし
バレるわけないと、思ってたのに!?

……そのような心境で
しばらく固まってしまった。

いっぽうA女史は
それ以上何を言うでもなく
餌に夢中なワンちゃんの頭部を
クリクリ~と撫でている。

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