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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章

「テレビつけていーい?」

「い~わよ」

Oの介がリビングのTVをつけた。

自分の部屋ではTVなんて飼い殺しにしてるのに
どーゆー風の吹きまわしなんだ。

ぱっと付けたらどっかのワイドショーだ。

「そういえば、タケオさん亡くなったね……」

「そーね」

Oの介がいかにも好きそうな
お散歩番組はもうやってない。

「お休みの日は、あれが楽しみだったんだ」

……やはりそーか。
とゆーか、TV見るときは見てたんだ。


TVでは、女性記者が亡くなったとか
そんなニュースをやってた。

「ちょっと待って」

リモコンいじりまわそうとしたOの介に
A女史が声をかけた。

中東の内戦で、取材してる時に
銃撃戦に巻き込まれて……
とかいうニュースだ。

A女史が何も言わなければ
正直、ぜんぜん気にならんかった。


大雑把に言えば
政治や宗教の争いだろう。

どこにだって
過激なヒトと穏健なヒトがいるんだろう。
アタシはそんな認識でいる。

記者としてそーゆー現場に乗り込むのは
そりゃ、度胸がいるだろう。
こうして犠牲になってしまう事もあるんだろう。

「……Aさんの知り合い?」

「ううん、知らないわよ」

(??)

「この女性(ひと)の身体に興味あるわ」

(!!はぁ?)

アタシはスープ吹きそうになった!
ホントに唐突に、なんつう事を……
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