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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
「へえ~」
Oの介はもう心得てるのか
大してリアクションしない。
「副腎のホルモンバランス知りたいわ」
「そ、それはどーいう……」
「彼女がどんな事情で現場にいったのか」
「?うーん、上司に命じられてとか……」
「自分で選んだのかもね」
「まぁ、それは……」
「彼女なりの正解を選んだのかもね」
「でも、死んじゃったんでしょー」
「男が殺しあってる現場に行くんだから
それはリスクがあるわね」
「……」
「今の宗教は男の社会を支える為の物
そんな側面もあるでしょ。
それにどう関わるか、決めるとしたら
自分のカンというか、本能でする事よ」
「……」
不謹慎だ……
人が亡くなってるのに不謹慎だと
まず思った。
でも、確かにA女史の言いたい事は、わからんでもない。
世の中、男主導で物事が決まってるんだろう。
この記者の人がいった場所は
ある意味、男が作ってきたダメな要素が
集まってる場所だとも言える。
しかし
命の危険がある所に わざわざ
本能で近寄っていくってのは、無謀だ。
そーゆーのはマンガやドラマの世界の話だろう。
リアルの世界では到底できるもんじゃないと思うけど、実際やる人もいるかもしんないのか。
うーん、なんだろう……
「びわケーキおいしいわ~♪」
「うん♪」
!!アタシが無い知恵絞って悩んでるうちに
A女史とOの介はケーキまでいっとる!?
「むむっ」
負けじとスープすすって
いそいでケーキまで追いついた。