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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
びわケーキは甘さ控えめで文句なしだ。
アタシの中では微妙フルーツだったびわが
今この瞬間ランクアップしたぞ。

「おおっ、これは」

その感想を表明しよーとしたら
もう話題は次に進んでいた!

「中庭のバラ、しおれ始めてたね」

「あら、そうだったかしら」

A女史は他人事みたいに言ってる。

「もったいないね」

「早めに切ったほうが木にいいわね。
管理人さんに言っておくわよ」

「わけてほしいなあ」

「あら、ではこれから頼んでみるわ」

「やった~♪」

Oの介がまた、植物を増やそうと企んでいる。

めいめい食器を片付けて
さっそく外に出ることになった。

「私はあのバラは、気に入らないわ。
シャルルドゴールが無いし」

「あの紫の花ッスか?」

「そう。ブルー系の香りが好きだわ」

そんなワガママな事を言いながら
A女史はサンダルを出して表に出る。

「管理人さ~ん~っ!!」

Oの介はハイテンションだ。
アタシらを追い越して
部屋を出てすぐの管理人室に
もう勝手に飛び込んでいる。

「あら 自分で頼みにいっちゃったわ」

A女史は口をすぼめて様子を見てる。

「……」

「で、さっきの話だけど」

と思ったらアタシに話を振ってきた。

「?」

「Oちゃんは私に似てる所があるわね~」

……唐突すぎてどのさっきの話なのか見当がつかない。


「自分でやりたいように行動するタイプね」

「確かに、マイペースッすね」

「♪」

まただ。にぱっと笑って

そんでそれっきりだ。
わけがわからん……

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