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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
Oの介は管理人さんをまんまと連れ出してきた。
眼鏡かけたヒョロっとした中年~オジジの中間くらいの人物だ。
「薔薇でしたら丁度良いです
どうぞ、どうぞ、どうぞ」
A女史に向かってしきりに挨拶してる。
Oの介の顔もすでに知ってるようだ。
そんなこんなで、管理人さんがハサミを持ち出して
端からバラの枝を切っていって、Oの介が気に入った花は片っ端から頂いていくという流れ作業となった。
バラは間近で見ると、確かに花びらの縁がしおれかかっていた。
奥のほうにはフヨウの淡い赤色も見える。
バラは黄色がほとんどで、アタシは香りの区別まではつかないけど
甘い香りが食後のデザート気分で、いーもんだった。
「えっへっへ~♪もらってきまーす」
どうやらOの介は、このまま帰る気マンマンらしい。
「後片付けは手伝いますわ。
では またね」
そんなお気遣い結構ですよ、平気です大丈夫です……と連呼してる管理人さんと並んで、A女史は落ちた花や枝葉を拾いはじめた。
そんな二人を後にしてアタシとOの助は帰路についた。
* * *
「ずいぶん貰ったな!」
「これはい~いお駄賃だよー♪」
Oの介はもう有頂天で自転車こいでる。
前カゴにあふれんばかりの黄色いバラだ。
切った所は濡らして巻いてあるけど
早く帰りたくて仕方ないかんじだ。
とりあえず、Oの介がおーよろこびだから
A女史の所におじゃましたのも
悪くはなかったかもしんない。
でもアタシの頭の中は
なんかモヤモヤしていた。
(96パーセント……)
A女史にナゾすぎる入れ知恵をされまくったおかげで
アタシの頭の中に”96”の数字が渦を巻いていた!
眼鏡かけたヒョロっとした中年~オジジの中間くらいの人物だ。
「薔薇でしたら丁度良いです
どうぞ、どうぞ、どうぞ」
A女史に向かってしきりに挨拶してる。
Oの介の顔もすでに知ってるようだ。
そんなこんなで、管理人さんがハサミを持ち出して
端からバラの枝を切っていって、Oの介が気に入った花は片っ端から頂いていくという流れ作業となった。
バラは間近で見ると、確かに花びらの縁がしおれかかっていた。
奥のほうにはフヨウの淡い赤色も見える。
バラは黄色がほとんどで、アタシは香りの区別まではつかないけど
甘い香りが食後のデザート気分で、いーもんだった。
「えっへっへ~♪もらってきまーす」
どうやらOの介は、このまま帰る気マンマンらしい。
「後片付けは手伝いますわ。
では またね」
そんなお気遣い結構ですよ、平気です大丈夫です……と連呼してる管理人さんと並んで、A女史は落ちた花や枝葉を拾いはじめた。
そんな二人を後にしてアタシとOの助は帰路についた。
* * *
「ずいぶん貰ったな!」
「これはい~いお駄賃だよー♪」
Oの介はもう有頂天で自転車こいでる。
前カゴにあふれんばかりの黄色いバラだ。
切った所は濡らして巻いてあるけど
早く帰りたくて仕方ないかんじだ。
とりあえず、Oの介がおーよろこびだから
A女史の所におじゃましたのも
悪くはなかったかもしんない。
でもアタシの頭の中は
なんかモヤモヤしていた。
(96パーセント……)
A女史にナゾすぎる入れ知恵をされまくったおかげで
アタシの頭の中に”96”の数字が渦を巻いていた!