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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
(# ♪~~……♪~~……)

地味な野菜もちょびちょびとカゴにいれて
ついでにアイスクリームもいれて
空いてるレジに行った。

レジ打ちしてもらってる間
すこし手持ち無沙汰になると
店内の音楽が また耳に入ってくる。

誰からも文句の出ないような
爽やかな音楽。

精算済ませて
カゴを白いコンテナ台に持ってく。

鶏肉のパックや濡れ物が多いから
スポンジにちょっと指をつけて
透明ビニールの小袋を何枚か、取った。

二人ぶんだから
買った食材もたいした量じゃない。

あんまり重くない買い物袋をさげて
店を出る。

冷房で半端に冷えた店内から

午後の
半端に暑い 外の空気に
身体が包まれてく。


なんだろう

好きで こうして過ごしてるのに

虚(うつ)ろなかんじがする。

それなりに楽しいのに。


* * *

スクーター停めて
Oの介のアパートに戻った。

黙って玄関のドアノブ回したら、開いた。

「無用心な部屋だなあ」

などと言いながらあがりこんだ。

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