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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
明かりをつけた。

鶏肉のチリソース炒めは見るからにカラそうな真っ赤で
周囲の観葉植物や、観葉植物じゃないあやしい植物の葉っぱの緑と好対照で食欲をそそる。
実際カラいし旨いしで、ぱくぱく食った!

「そういや、A女史の職業って、画家なのか?」

「インテリアコーディネイターだって」

そーなのか……たぶん本業は相当ヒマなんだろう。
大抵はヒマそうだし、自宅にいるからな。

「でも何日か出かけてる事もあるよ」

アタシの考えを悟ったかのよーに、Oの介が答えてくる。
やはり自由気ままに生活してるんだろうな。
あんなタイプの人は、ずっと独身でもへっちゃらなんだろう。

「チキン旨いぞ~♪」

「とうもろこしはど-だった?」

「イケる!ダブルねぎも絶妙だよ」

「えへへ、よかった~♪」

たぶんアタシが作ったらごちゃ混ぜゲテモノ炒めになるであろう。
こんな材料でうまいこと調理してくれるのはありがたい!


* * *

大皿の料理をおよそ食べきって、シャンパンも飲んでほろ酔い加減だ。

「バスタブにお湯はっておこうか?」

Oの介が訊いてきた。
今晩も泊まる流れになりそうだ。

たしかに、そうしよっかとも思うけど
そうも、いかない事情というか、気分になっていた。

「いや、今日は帰るよ」

「えっえ~~……」

「2日連続で着替えないのもアレだし」

「着替えなんか、私のをレンタルするよっ」

「Oの介の服なんかブカブカだろう」

などと他愛ないことを言い合った。


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