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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
ガララッと戸を開けて中に入った。

うなぎの寝床みたいな狭い店内に
カウンター席だけが一列になってる。
そこでエドと並んで座った。

店の奥で
テレビだかラジオだかの音が
でっかく鳴っている。

そっちから店主がもったりこんと出てくる。
もう相当な齢のオジジだよ。

「ほらっいぇ」

と何だかわからない挨拶をしてるが
状況的に「いらっしゃい」以外の何者でもない。

「ラーメン」
「ラーメン」

二人でこの店唯一のメニューを頼んだ。

店主が向こうを向いて
もっさりこんと支度を始める。

エドと顔を見合わせて
声を立てずに笑った。

たぶん、近所の人は出前とったりするんだろう。
電話帳で調べれば電話番号ものってるんだろうけど
それでも謎の”ラーメン”にしといた方が面白い。

「アタシはここに入るの、久しぶりだよ」

「俺も 2・3年ぶりかも」

「……盆地で暮らしてるんじゃないのか?」

「うん 違う」

そんなかんじで、ぽつぽつと喋った。

アタシは今更言うまでもなく、ホビット体型なんで
カウンターのイスが高いから足がぷらんぷらんする。

ふと見ると
エドのほうは落ち着いたもんだよ。
ヒザから下も長い。


「これ」

「ふぇ」

エドはジャンパーのポケットから
小箱を出して、こっちに寄こしてきた。

オレンジとグレーのストライプの包み紙だ。
職業がら、包み紙はすぐ見てしまう。

「何だョ、ホントに用意してたのか」

「おみやげだよ」

「……中見ても、いいか?」

「もちろん」

開けて出してみたら
アクセサリーだった。

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