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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
「なん なんでこんなん買ってんだよ!?」

ピンクゴールドのブレスレットだった。

こんなん、アタシに似合うハズない!
若いギャル向けのデザインじゃねーか。
だがしかしそれも後で冷静に考えたらのハナシだ。

そんときは不意打ちだったから
いきなり慌てふためいてしまった。アタシの頭上にはアイコンが出てたかもしれない。”恐慌”をあらわすハテナの記号と”魅了”をあらわすハートの記号がピヨピヨ回ってたかもしんない。

「安物で、ごめん」

「あに言ってんだョ
そーゆー時は嘘でも構わんから『これはいわくつきの品で、身につける女性に等しく幸福を授けてくれる祝福の一品だよ。同じものがスミソニアン美術館に展示されてるけどそっちはレプリカで、実はコレが本物なんだよ』とかハッタリかまして、いいんだよ。そのほうが大抵は喜ぶぞぅ?」

「ハハハッ、次からはそうしようか」

「まんじゅうとかで、いいのに……」

突然のことで、
ベラベラ喋ったり、口ごもったりしてしまった。
アタシの悪いクセだ。


「エド、あ・ありがと」
「おりゅっしー♪」

ありがとうとお礼を、しよーと思ったら店主のオジジにカットインされた。

最悪のタイミングでラーメンを出された。

何を言ってるのか不明だけど状況的に明らかに「お待たせいたしました」あるいは「へいお待ち☆」といった意味合いなんだろうよ。
ほんと最低だよ。

「いただこうよ。久しぶりだな」

こんな時に限ってエドは
そう言って割り箸をスッと渡してくる。
そんでとっとと食べだす。

「……」

アタシもそれに倣(なら)って
ハシを割って、ラーメンをすすりはじめた。

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