この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章

(さやか♪ さやか♪)

スーパー”さやか”に着いたのは
だいたい夕方6時半てとこだった。

入り口の前でセールの野菜が箱詰めになってる。
もう入店する前からOの介の目つきが変わってる。

野菜どもを睨んで対峙している。

既にOの介は、間合いに入っている。

箱に入ったゴボウやレタス
モロヘイヤ・いんげん豆・赤パプリカ橙パプリカ黄パプリカ。
あわせてパプリカみぴょこパプリカ。

ありとあらゆる野菜どもが
群雲(むらくも)の如くOの介を取り囲む。

その色、その形状そのお値段。
諸々の情報を僅かな眼球移動で捕らえ

ツツ・・・と
摺(す)り足で、間合いを測っている。


……アタシは店内に入った。
そんでカートと買い物カゴを取って
がらんがらと転がしてOの介の所に戻った。

「助太刀つかまつるー……」

そう言うと

「あい判ったー!
かたじけのーござる☆」

と元気な返事がかえってくる。
もうその時にはOの介は
両手にめぼしい野菜をガッチリ押えていた。


一緒に店内にはいると
たりらりら~んと相変わらずの音楽が流れている。

しかし今日は
店内が、全開MAXで混んでいた。
夕方の、もっともデンジャラスな時間帯だった!

段ボールの山とお客で
もう通路らしきスペースはほとんど、無い!

アタシはもうしょんぼりがっくり、さらにソワソワして眉毛がピクピクしてた。

アレだ。お買い物はOの介に任せて
アタシは外で待つか。

……そうすっと電話できるタイミングも作れるか?
ソレだ。そうしよう……

「こっちだよ」

アタシが策略を練ってるうちに
Oの介がカートを引っぱって誘導する。

店内の外周に沿って
比較的空いてるスペースを見つけて

アタシもろとも引っぱって
なだれこんでいく。

「あわわ」

なすすべなく
主婦・子供連れ・仕事帰りのサラリーマンでごった返す人混みに
突っ込んでいく……

買い物用のカートが
品物を物色してるおばさんのお尻にぶつかる。
勢いよくぼい~んと弾き返される。

「すいませんどーも」
「あらごめんねー」

と朗らかに声を掛け合って
更にぎゅうぎゅうと押し合いへし合う。

うぉぉカオスだ。大混雑だ!
ここは、笑顔の戦場だゼ!

しかし、そんな事より
エドに電話してぇ……
/202ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ