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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
アタシは完全に空回りしていた。
というより、ただ焦って、この混雑に流されていた。
エドと連絡取りたいから、結局ただ無駄に焦っていた。

なんとか食材が全部揃って
レジの行列に並んだ。
そしてひとつ、学習した。

この”さやか”には、使えそうなトイレは見当たらないってことだ。

「部屋におなべがあるからね
ちょっと早いけど、おでんおいしーよ♪」

「そうか。熱いんじゃないか?」

「あつあつだよ!」

夜はけっこう涼しくなってきたから
確かにウマイかも、しれん。
Oの介が作るンだからきっとウマイだろう。

「しかしえらい行列だな」

「7人くらいじゃない
今の時間帯なら普通だよ」

レジ待ちで人が並んでいて
後ろに並ぶと、買い物中の人とぶつかってスクランブル交差点みたいな状態だ。
順番待ちで、何分かかかりそうだ。

て、ことはアレだ。今ならば……


「ちょっと、電話してくるよ」

「うん」

Oちゃんに買い物のお金を渡して
レジの行列から離れた。
そんでつつっと店外に出た。

さんざん焦ってたけど
あっさりと電話のタイミングが、できた!

アタシはいそいそと店外に出た。

携帯を出してさっそくエドに電話だ。


……###……

……けっこう待たされたが、エドが出た。


「もしもし」

「よぅエド。あの、電話きてたから」

「ああ、忙しかったかな」

「うん、仕事でね。そんで、どーした?」

「今晩、新宿に戻るから
できればその前に会いたいな、と思って」

「そうなのか?」

……また、急なハナシだよ。
また新宿に行くのか。そうすっと、しばらく盆地には戻んないのか。

「今、ドコに居るのさ」

「駅前」

「そうか……」

そーかラジャーだすぐ行くぞ!
と、答えたいけどそうも、いかん。

Oちゃんとおでんの具材を、揃えたばっかしだ。



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