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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
「じゃあさ、今から駅まで行くぞ」
「いや、いいよ。
なにか用事があるんでしょう」
「いーんだよ♪」
次、いつ盆地に来るのかわかんないなら
今会っておかないとダメだろう!
そんな風に感じた。
アタシにとってはやはり
エドと会うのは、大事だ!
でも……
あんましアタシまで深刻ぶってるとなんだか『重たい女』みたいでよくない!アタシにとっては超重要だけどエドからしたらあまり重たいと迷惑かもしれん。背が低いのに重たかったら違和感が、あるだろう。
「無理しないでよ」
案の定、そんなコト言ってる。
「いや、無理じゃーないよ。
スクーターでちょろっと飛ばして顔を見にいくだけだぞ。気にすんなよ!」
「いいって。また電話するから」
「そーか?」
……しつこく食い下がったら
重たいと思われるからな。
「じゃぁ元気でな♪
今度会ったら、またラーメンでも食べような」
「ハハッ、そうしよう♪」
そんな感じで、あっさり電話を切った。
そのほうが、いいんだろう。
たぶん、エドにとって
アタシは脇役なんだろう。
なんとなく、そんな気分になった。
* * *