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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
夜の田んぼ道を
スクーターと自転車で走っている。
店から離れるとすぐ、人影はなくなる。
「お~で~ん~ぐっつぐつ~♪」
走りながら、即興で”心躍るおでんの饗宴のテーマ”を作詞作曲しつつ高らかに謳いあげていた。
「なに食べたいー?」
「ちくわぶ~と大根~。
それさえあれば、幸せなのよ~だぞ~♪」
「じゃあ多めにしてあげる!
あとは昆布もあげる」
「コンブ~は~脇役~だ~よ
ダシになってれば、それでい~い♪」
「昆布だっておいしいのに」
「主役~は~大根~♪
ごろっとほくほく~~」
「……大根好きなんだね」
「ジャガイモもごろほく~~
コンブはさよぅ~なら~♪」
大声でおでんオペラを歌っていると
あっと言う間にOの介の部屋の前まで来た。
「なあOの介よぅ」
「なーに?」
「おでんって、すぐできるか?」
「そんなに餓えてるの?
すぐできるけど、時間かけて煮込んだほうが当然おいしーよ。あっため直したくらいがベストだよ」
「そーか」
「とこぶしがすぐできるから
つまみながら待っててよ」
そう言ってOちゃんは
テキパキと袋を持って部屋に戻りだした。
スクーターと自転車で走っている。
店から離れるとすぐ、人影はなくなる。
「お~で~ん~ぐっつぐつ~♪」
走りながら、即興で”心躍るおでんの饗宴のテーマ”を作詞作曲しつつ高らかに謳いあげていた。
「なに食べたいー?」
「ちくわぶ~と大根~。
それさえあれば、幸せなのよ~だぞ~♪」
「じゃあ多めにしてあげる!
あとは昆布もあげる」
「コンブ~は~脇役~だ~よ
ダシになってれば、それでい~い♪」
「昆布だっておいしいのに」
「主役~は~大根~♪
ごろっとほくほく~~」
「……大根好きなんだね」
「ジャガイモもごろほく~~
コンブはさよぅ~なら~♪」
大声でおでんオペラを歌っていると
あっと言う間にOの介の部屋の前まで来た。
「なあOの介よぅ」
「なーに?」
「おでんって、すぐできるか?」
「そんなに餓えてるの?
すぐできるけど、時間かけて煮込んだほうが当然おいしーよ。あっため直したくらいがベストだよ」
「そーか」
「とこぶしがすぐできるから
つまみながら待っててよ」
そう言ってOちゃんは
テキパキと袋を持って部屋に戻りだした。