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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
そのまま
一緒に部屋に戻ってれば無事だ。

Oちゃんが用意してくれる貝料理を植物部屋で頂きながら
”心躍るおでんの饗宴のテーマ・第二部”を創作しつつ
無事、まったりこんと傷心を癒すのが、今のアタシのヒールスポットだと言っても過言ではない。

そうしたほうがOちゃんだって、ご機嫌なのだ。
それは、わかってるのだ。

でも、やっぱり
ダメなのだ……


「なぁ、ちょっと出掛けてくるョ」

「……え?」

Oちゃん、きょとんとしてる。
そりゃ、そうだろうよ。

「あの、ヤボ用思いだしちゃったんだョ」

「……?」

Oちゃんの顔を、正視できん。
冷や汗がでてくる。

すでにアタシの表情を見て、なんか悟ってるに相違ない。
そんでピクッとなって……髪がぶわわっと総毛だって……
怨めしそうな顔になって、いるんだろう……

「おでん出来る頃には戻るぞ。
そっこうで戻るぞ。……スマン」

そう言って、すぐスクーターに戻って
逃げるように、走りだした。

* * *
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