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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
他人の視線を、気にする必要もない
貸切り状態の鈍行列車が走り続けた。

この辺は、ひと区間がえらい長いし
乗り換えの駅まで丸20分はかかるのに

けしからん事に
アッという間に着いてしまった。

やはり、いちゃついてる時に限って、早い。

こーゆーのはたしか
味噌だか麹(こうじ)だかのコトワザがあったはずだけど
思いだせん。まぁどうでもいい。


乗り換えの駅に停車して
ドアが開くまでの、短い時間
アタシとエドは、微妙な空気で固まっていた。

言うべき言葉も
気の利いたジョークも
なんも出せなかった。


ぷしゅん、とドアが開いて
エドとアタシに、降りるのを催促する。

アタシは、ちょっとエドの背中を押すようにして
電車からホームに降りた。

乗り換えの駅は、盆地駅よりは
ずいぶん近代的で、周りも綺麗だ。


古代的→近代的→現代的


こんな感じだから、まあまあという事だよ。

盆地駅は木造駅舎の古代遺跡みたいな駅だから
それよりは綺麗だ。


ホームの階段を上って
曲がってちょっと歩いて、改札口の前に行く。
自動改札がたくさん並んでいる。近代的だよ。

そのまま、隣のホームにいけば、特急に乗れる。
自由席だったら、わざわざ特急券を買うまでもない。
乗ってから頼んでもいい。


エドは改札口のそばで、立ち止まった。

アタシも止まった。

特に話さなくても、お互い判かってた。
ここでお別れするのが、妥当なところなんだろう。

一緒に特急に乗るのは、無茶だし
ここまでアタシが付いてきただけでも
見送りにしてはやり過ぎなんだ。

それが判ってても
お互い言葉が出なかった。

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