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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
ボーイサンAがあらわれた!

だがしかし
こちとらそんな事でひるんではいられない。

時間ないし、それに今回は
ちゃーんと靴も履いてるからな!

思えば初めてエドとホテルに入った時は
えらい無様なカッコウで不法(じゃないけど)侵入したもんだ。

田んぼに落ちた足でドロだらけの靴下で入ったんだった。
土足厳禁とか、そーゆー次元を超えてた。

でも今日は大丈夫さ!

ほらボーイさん。
ご覧なさい。普通の出で立ちさ!

どこに出ても恥ずかしくない、普通の…


作業ズボンと…Yシャツの……

ふ、普段着さ……


まさか、こんな流れになるなんて考えもしなかったし
エドと会うことになってから着替える余裕なんて、無かったんだ……

なんでアタシはいつもお洒落できないんだ。
タイミング悪すぎるヨ……


でもそんな事でへこんでもいられない。
アタシはさっさと空き部屋を頼んで
エドと部屋に向かった。

ボーイさんの視界にいるうちは
落ち着いて連れ立って歩いてたけど
EVホールまで行ったらあとはダッシュしてた!

エレベータの登るボタンを連打してから
エドに声かけようと、したんだけど

なんだか、気まずい。

「…………」

もうお互い、とっとと部屋に行ってする事しようと、気持ちが固まってるのに
どうも、かける言葉がない。

さっきみたいにチュッチュとキスしながら盛り上がればいいのに
きっかけが無い。

エドもそんなかんじだった。
時間が無くて、気持ちが焦ってるのに
なんだかお互い、かみ合ってない。

そんなちゅうぶらりんな雰囲気のまま
部屋の中まできてしまった。


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