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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
もっと、落ち着いていれば
部屋の内装とかインテリアのグレードとか
あれこれと偵察したいところだけど
その時はそんな余裕もなかった。

だからここは、単純にラブホの一室だ。

ただ、部屋の明かりはつけなかった。
窓から、ほかの建物の照明が入ってきてて
そこそこ明るかった。

「…………」

…………ダメだ。

部屋に入ってからも
とっととチュッチュすればいいのに、いい流れができない。

アタシがリードしてくっついていけばいいのに
拗ねたような気分のままだった。
……時間ないのに。

「お湯張ってくるよ」

そう言って、エドがバスルームの方に行った。



アタシは、ベッドのある部屋の
窓のそばで、ぽつねんと立っていた。

窓から入ってくる明かりは
黄色や赤で、またたいている。
どっかのお店のネオンライトだろう。

この窓明かりをペットの犬やネコに見せたら
落ち着きがなくなってよくないだろうな。
このラブホの部屋でワンちゃんネコちゃんを飼うのは良くないな。ペトハラになっちゃうな。
そんな事を思い浮かべていた。

いったい何してるんだアタシは。


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