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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
いまごろOちゃんはどうしてるんだろう。
おでんは出来たんだろうか?

Oちゃんとの晩餐(ばんさん)をすっぽかして
エドと一緒に東京まで行くかと思ったらそんな事なくて途中の駅までついてきて
こんな短い時間でラブホに飛びこんで、しかもイチャつかない。
……気分が乗らないからか?

それにしたって、いったい何のためにココに居るんだ?
エドと一緒にいたいからだ。
それなのになんで、こんな中途半端なんだろう。


エドが、部屋に戻ってきた。
情けないことにアタシはまだ、はっきりしない。
エドにかける言葉が浮かばない。

もたもたしてるうちに
エドはアタシを、包むように抱きしめてきた。

「んぶ」

エドの胸に、まともに顔がうずまった。


心地よい。

心地よいけど窒息しそうだから顔を横むきにした。
そしてしばらく、エドに身体を預けていた。

窓明かりが、部屋の中を
ちかちかと色を変えながら照らしている。

(エド)

応えるようにエドは、アタシの名を何度も呼んできた。


身体が少し離れた。
エドの視線がアタシの頬のあたりに、感じられた。

アタシは、不貞腐れたように見えたんだろうか。
エドは、キスしてこなかった。

そのかわり、Yシャツの上から
アタシの上半身をさすってきた。

「……ッ!……!」

すぐに、ジーンと気持ちよくなった。

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