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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
そーだ。
Oちゃんにお詫びの品を
なにか、買っていこうそうしよう。

おーちゃんの機嫌を取るなら
やはり草花が鉄板だ。
花束でも持っていけばカタイ。

そう思ったけど
A女史のマンションから大量の黄バラをゲットしたばかりだから今は効果が薄いかも、しれん。
客観的に見てOちゃんの部屋は危機的に狭くなっているのが現状だからかえって迷惑かも、しれん。

そう思うと、アタシの判断に迷いが生じた。

キオスクの商品ラインナップはさほど充実してるわけじゃない。
雑誌やスポーツ新聞……これじゃダメだ。
ガム・チョコレート……
Oちゃんだって子供じゃない。
こんなんで喜ぶお年頃じゃぁない。
うおぉ……どーしよう……

迷ってると
駅の構内にアナウンスが響いた。

『ェ間もなく、ェん番線に各駅停車盆地行きが、ェ参ります。ェこの列車は21時ェじっ分発車で……』

あわわ来た!
とにかく即決だ。なんだ。どーしよう!

パニックになってるアタシの目に細長い黄色い箱が見えた。
なんだなんだ、こりゃぁ…
…カラシだ。

ねりからしだ。キオスクでこんなん売ってるのかビックリだョ。おでんと言えばねりからしじゃないか。

「すんませんコレ」

買っちゃった。
このからしでOちゃんの機嫌が直る可能性はかなり低いだろう。
どうひいき目にみても百分の一くらいかな。むしろ逆効果だろうな。

後悔先に立たず
からし役立たず。

無駄な買い物をしたアタシはホームの階段を駆け下りた。
なんとか帰りの電車に、乗った。

* * *
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