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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
10秒……20秒……
いや、もっとかもしれない……


部屋はそんな広くないし
チャイムを鳴らしたら、すぐ出られるハズだよ。
植物であふれかえってるけど部屋の主であるマスターオブプラントOの介は何の苦労も無く移動できるハズだ。
それなのに……遅い……

まさか、飲みすぎで倒れたとか?
Oちゃんに限ってそんな事はないだろうけど
何か他の事情があったとか……

何か、事件に巻き込まれたとか……

アタシはそっと玄関のドアノブを回した。

カギが、かかっている。

サスガにもう夜だし当然だ。
いくらOちゃんだってそこまで無用心じゃない。

もう一度、チャイムを鳴らした。

しかしOちゃんが出てくる気配は、無い。

どうしよう……TELしてみるか……

携帯を出して、発信してみた。


……###…………


ダメだ……出てくれない。

しかし、部屋の中からかすかに
Oちゃんの着信音らしきすっとこどっこいな音程の電子音が聴こえた。

部屋には居るみたいだ。

……少なくともOちゃんのスマホは
室内に放置してるようだ。
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