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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章
「あ、あの……」
Oちゃんに、うまいこと事情を話したいんだけど
どう切り出せばいいか、頭が働かない。
「…………」
Oちゃんは相変わらず表情を変えず
アタシの方をじっと見ている。
「ちょっとトイレ」
「うん。足元濡れてるよ」
アタシはばっと立ち上がって
また植物を避けながらトイレに行った。
Oちゃんの部屋はユニットバスだから
トイレと風呂オケがすぐ隣り合っている。
換気扇回してるけど
足元にひいたスノコはまだ濡れていた。
プラスチックの便座を拭いて
座って落ち着いた。
バスルームの中はまだ熱気が残ってて
ほんわ~っとしてる。
アタシは大きく、ため息をついた。
…よかった。
とりあえずOちゃんは、ちゃんと居たし
ふつーに中に入れてもらった!
だがしかし、これからどーしよぅ…
こんな長時間よそで何してたのか
弁明しないとならんだろう。
エドとの事をあらいざらい、ぶちまけるか?
そうすると、初めてエドに会った時のことから
全部話さないとOちゃん納得してくれないだろう。
今まで何にも話してないし。
田んぼに落ちてエドに出会って
そのままホテルに連れ込んでニヤニヤしてたら
エドに抱かれてしまった事から説明するんか……
それは難事業だな……
なんとか、もっと無難な切りくちで
Oちゃんを納得させるよーな話をせねば。
慣れない焼酎飲んでバスルームに居たら
冷えるどころか身体がぽっぽっとしてきた。
とりあえず出よう。