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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章

「まだまだあるよ」

「ちょっ、待っ……」

心拍数がはね上がったアタシは
Oの介に作戦タイムを申請した。

「ここまで急いで来たもんだから
せっかくの美味しいおでんの味も、よくわからん。
ちょっとひと息つかせておくれ」

「いーよ♪」

「す、すまないねぇ……
Oちゃんはいい子だねぇ……」

「それで」

口の中の大火災がおさまる前に
Oちゃんは質問を浴びせてきた。

「電車乗って、ドコ行ってたの?」

「…………」

……そうだった。
Oちゃんは調べようと思えば
アタシの現在地をいつでもチェックできるんだ。

特急の乗り換え駅まで行った事も
わかってるんだ……

「……ヤボ用だよ」

「ふーん」

Oちゃんはアタシの方を見ながら
焼酎をくいっと飲んだ。


……いったいこの子は
どこまでアタシの行動を、把握してるんだろうか……

ひょっとしてラブホに入った事も
知ってるのか?

だとしたら
アタシが幾ら取り繕ったって
軽蔑されて当然かもしれにゃい。

まずいろ。

こりは、まずいろぅ?




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