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能天気B型のアタシが美少年と……
第2章 おこめの章
その後、畦から田んぼの端を通って、道路に上がった。
道路に戻ってみると、ようやく思考が現実に戻ってきた。

そうだよ。このカッコウで帰んなきゃいけないんだ。
ノッポの方を見ると、足から顔までドロだらけだった!
南方戦線に派兵された陸戦隊か、謎の地球外生命体と戦う兵士みたいだ。
当然、アタシの外見も負けずおとらず泥濘(でいねい)ルックなんだろうよ!

これはヒデェ……大至急風呂に入ろう。
会社から家までの帰り道で、どっちかといえば家に近い。スクーターであと10分くらいだ。

近所の人に笑われる可能性は高いが、帰るしかない。よし家に帰ろう。

「あなたは?家まで近いんですか?」

ノッポに訊いてみたが、うん……とか言って、ハッキリしない。

「……あれか?学生さん?」

「うん」

「盆地駅まで行くの?歩き?」

「チャリンコ」

見ると、アタシのペガサス号のそばに自転車がとめてあった。それに乗ってたんだろう。

「それじゃ、ウチに寄ってくといいよ。お風呂だすから」

「いいよ」

「何いってんの、洗わないと」

「いいって」



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