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能天気B型のアタシが美少年と……
第2章 おこめの章
喋っていると、アタシのほうはいつもの調子が出てきた。

「遠慮しているんだろう?遠慮は無用だぞ」

「いや、

「じゃああれだ。コインランドリー行こう。そんで水道借りよう。それなら家より近いので更にお得だ!」

「いや、

「コインランドリーなら国道渡って歩いて行ける。サドルが汚れないから歩いて行こう。よし行こう」

歩いて、田んぼの十字路を曲がってさらに歩くと国道に出る。
ノッポを連れて急ぎ歩きで行軍した。
なにしろ人目に付くのは極力避けたい。
びしょ濡れドロだらけの2人組だから、当然さ。

田んぼ道の先に国道が見える。
国道には街灯がいっぱいあって明るい。
その先にあるでかいマッチ箱みたいな建物が、コインランドリーだ。
24時間あけっぱなしで、夜だと利用客なんてまず居ない。

国道には、夜でもクルマがよく通る。
アタシ達は田んぼ道の陰に身を伏せて、クルマのライトが途切れるのを、待った。

「よし次で行くぞ……3……2……1……」

「……」

「GO!GOっGOっGOッ!」

アタシ達は国道を越え、一気に建物へ突入した。




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