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能天気B型のアタシが美少年と……
第2章 おこめの章
「だ」

……誰もいない。

フロントらしきものも、無い。
部屋の写真パネルとか、押しボタンがあるだけだ。
まるで郷土資料館の案内板みたいだ。
これは……

これはチャンスだろう!
受付の人も、守衛も門番も中ボスもいないんだ!
突破したる!

アタシは、もう何でもいいんで部屋のボタンを押した。
すると料金の投げ込み口みたいのがシャッと開いてぺかぺか光った。千円札とコインをべしべし押し込んだら、掃除機のノズルみたいのでぶおおっと吸い込まれた。
そんで、部屋の鍵が出てきた。

『部屋のカギ』を手に入れた♪


おおっ……こんなシステムなのか!
人目を忍んで、恥ずかしい格好のままでホテルを利用したいという、変態カップルに配慮した変態環境にやさしい設計じゃないか。これは好都合だよ!

アタシは別に、変態じゃないけどね。
びしょ濡れくつしたフェチなわけではない。断じてちがう。
この生意気なノッポがホテルのお部屋で、ドギマギ☆クネクネと恥じらう姿を鑑賞できれば大満足さ!

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