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第2章 おこめの章

湯加減はい～い感じだ。

４０度よりもちょろっと熱いくらいで、アタシの肌にジャストミートだ。

冷えた体が、じんわ～ッとあったまる。

ようやく、あの田んぼショックから完全復活だよ！

＊　＊　＊

あとは、服を乾かさないといかんね……

アタシは湯船から手を出して、ゆすいだ服を適当に絞っといた。

これでタオルで拭いてから、ドライヤーで熱風責めの刑にしてやれば、いいだろう。

「うっしゃ」

風呂からあがって体を拭いた。


で、バスタオルが、あんまり無いんだよ。

一応ラブホなんだから、少なくとも５０枚はあるだろうと、予測してたんだけどね。

大小２組しかない。

こいつは、しょぼいと思ったよ。

もっとじゃんじゃん拭かせろＹＯ！

ＡＶなんかではローションをアホみたいに使って、全身うなぎみたいにヌルンヌルンしたプレイとかもしてるよね。ああいった趣向を楽しんでるカップルはどうすんだ？タオルやビニールシート持参してんのか？ピクニックみたいだな。

そういや明日はＯちゃん（おーちゃん）とピクニックに行くんだ。会社休みだからね。まいど恒例の会社のグチぶちまけ大会にする予定だったが、ノッポとの遭遇のおかげで愉快な話題ができたな！

むむ？というより、ノッポも連れて行くと面白いな！

でもサスガに、恥ずかしがって来ないかな？麗わしき妙齢のＯＬ２人組にサンドイッチされたら刺激が強すぎてハニワになってしまう恐れがあるな。たぶん気をつけの構えで固まるから直立ハニワになる運命だな。

断られるかもしんないが、せっかく奇妙な縁で出会ったことだし、いちおう声かけておこう。そうしよう。

「なあ、明日……」

お部屋に行って、話しかけようとしたんだ。

そしたら、先制攻撃を食らってしまった。