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能天気B型のアタシが美少年と……
第2章 おこめの章
アタシが気にしてるのは、コインランドリーで渡した硬貨だよ。
ホテル代なんかはどっちが払おうが割りカンだろうが問題ない。料金払っただけだからね。
でもコインランドリーで手渡した硬貨は、使途不明金になってしまっている。

あの、たった数百円ぽっちの現金が
この明朗健全な気持ちイイ行為を、犯罪にしちまうかもしんない……

バカだ。
アタシはバカだ。

たぶんこんな事をとがめる人は、いない。
そもそもバレないだろう。
でも気になりだすと止まらない。
こんな些細な事で……

こんな些細な事で、アタシは集中できなくなっていた。


「……止めて」

ノッポの胸板を両手で押して、離れた。

ノッポの手は追いすがってきそうだった。
けど、すぐ引き下がった。

残念、というか、申し訳ない気持ちで一杯だった。
ノッポだって明らかに興奮してたんだ。

ノッポは、身を翻してバスルームに行った。
すぐ、生乾きの服を着はじめた。


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