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能天気B型のアタシが美少年と……
第3章 あいあいの章
アタシ達が『アイアイ』と愛称で呼んでる、愉快な社員がいるんだよ。
ニックネームはアイアイだけど、50代の男だよ。
社員といってもオーナーの親戚で、普通の会社なら役員っていうと思う。
まぁどこの会社でもあるような、縁故でやってる人だよ。

仕事がマトモにできる人なら全然問題ないけど、これが最悪なんだよ。
いまみたいに書類は間違いだらけだし、外回りもできない。
すぐ道に迷うし態度が悪いから取引先に嫌われる。
実際、お流れになった取引も多い。

一流企業じゃないんだから、ほのぼの丁寧にやってりゃカンタンなのに、できない。
だいたい男のくせに地図が読めない、算数ができないなんて、不届き者だよね。
オトコの2大見せ場と言っても差し支えないと、思うけどね。

さらに力仕事は、アタシ達、女老人に丸投げなんだよ。
指図だけしといて外回りに行っちゃう。
今頃どっかで迷ってるか、お客さんを罵ってるんだろうよ。

それでもダンディな顔だったら許す人もいるかもしんない。
しかし『アイアイ』は、スガタカタチが完全にアイアイなんだゼ?

ご存知の人も多いだろうよ。
アイアイはどっか外国の島に生息してるお猿さんだよ。
目がちっちゃくて
◎  ◎

こんな感じだ。実際は黒目が、うんと小さくてもっと悪役ぽいんだゼ?
耳がでかくて横にとんがってて、怪しい毛がもっさもさ生えてる。
体は小柄だ。樹上性で、木の幹にもぐってる昆虫をほじくりだして、食べるんだ。
中指だけが他の指より、ずーーっと長くて細い竹みたいになってて、それで
「コココッコ……」と樹皮を叩いて虫をおびき出して、そんで……
長い指ですくいとって、ねろ~~んと美味そうにしゃぶるんだ。
食べる時の表情が、まさに「悪魔(ディアブロ)」なんだよ……

そのキモさ、ハンパないゼ?
もし夜の田んぼで遭遇したら、スネークよりやばいかもしんない。
まさか、このアタシが『恐怖(ブル)』ってる……?
いやそんな、マサカ……ッ!

アイアイが食事してる衝撃映像をみたら
その晩は……『悪夢(ユメ)』見ちまうゼ?

で、うちの会社の『アイアイ』は、そんな生態のやつが背広を着てひょこひょこ歩き回ってるかんじだよ。

まぁ、アタシだって容姿はぱっとしないよ。
だから『人を見かけで判断しない!』が、モットーだよ。
だが『アイアイ』は、他のあらゆる部分も、なっとらん!


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