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能天気B型のアタシが美少年と……
第3章 あいあいの章
これから町のほうに営業に行くんだよ。
得意先まわりだ。
直接会って、受注した物の確認をするんだけど、実際には
「どぅもー」「どぅもー」とお客さんともーもー言い合うのが主目的だよ。
もーもー言って場をなごませて馴れ合うだけでいいんだよ。
だから何にも難しく、ないんだけどね。
アイアイに任せると、一気にぶち壊してくれるんだよ。
だからできれば、先回りしてお客さんと仲良くしておきたい。
しょっぱい会社のために点数稼ぎたいとは思わないけど、お客さんに申し訳ないと思うんだ。
何も知らずにアイアイに罵倒されたら、誰だってキレるだろうからね。
今日、アイアイはたぶん盆地本町を回ってる。
盆地駅とか商店街がある、このへんでは一番の町だよ。
できれば、アイアイを発見して捕獲したいんだ。
そうすれば悪さをしないように、釘をさせるからね。
……たとえじゃなく、ホントに五寸釘で電信ばしらに打ち付けてやるか?
アイアイが作った売上げ報告書もデタラメだったし、Oちゃん困らせてたし。
アイアイは釘で貼り付けになって電信ばしらをコココッコと叩きながら泣いてるほうが、世のため人のためだろう!