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能天気B型のアタシが美少年と……
第3章 あいあいの章
「ハフ~~♪」

アイアイは座布団にべったり座り込んだ。
道に迷いまくってようやく目的地に辿り着いてひと息つけたって感じだ。

アタシだって似たようなもんだけど、隣に座るような心境じゃない。
この悪魔みたいな小動物が何をしでかすか、気が気じゃない!

こんな奴でも、いちおうアタシの上司みたいな立場なんだ。
ホントいやんなっちゃうヨ……

「あーどうぞ座ってください!お茶をどうぞ。
安物なんで味は、ゼンゼンですよ」

「ああっ、どぅもです、いただきます」

店主さんに勧められて、座らされた。
出された湯のみは地味だけど、良さそうな陶器だ。

「アッチ!あちちェッッ!なんだコリャーッ」

……アイアイが速攻でお茶ぐい飲みして絶叫した。
どうなってんだよ、コイツの頭は……

「ミズミズ水足して!水ゥゥ」

などと騒いで、店主さんに湯のみを突っ返す。
ありえねぇ態度だよ。どっちがお客さんだよ!

お水を足された湯のみを受け取ると、アイアイは生ぬるくなったであろう液体をごっきゅごっきゅとすすり始める。
満足げな表情が、悪魔的だ。

店主さんが向かい側に座った。
アタシは口さきをとんがらせてお茶を頂いた。
ほうじ茶だ。熱いけど、うまい。

「うまいッス」

素直にそう言った。
……やっと落ち着いた雰囲気になった。

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