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能天気B型のアタシが美少年と……
第3章 あいあいの章
「…………」

エドは名乗っただけ。
それ以上、何も話さない。

ただ、こっちを見てる。

アタシは仕事中だしエドは何してるかわかんない。

アタシはエドになんて言えばいいかわからない。
エドはアタシをどう思ってるのかわからない。

アタシに関心があるのか
それすら、わからない。

何て言えばいいのか、わからない。

”このあいだは、ゴメンね”

とか、言えばいいのか?

それでいいのか?

なにか、違うかんじがしないか?

そんな事を、うだうだ考えながらエドを見つめていた。


焦った。

このままサヨナラってのは、きつすぎる。

焦ってあせって、何だかわからなかった。


作業着のポケットから紙を出した。
くしゃくしゃに丸まってるのを、ひろげた。
そんでもう一回破った。

胸ポケットにサインペンがささってたから
それで紙きれにケータイ番号を書いた。

でっかい文字で書いた。

エドに突き出した。

「電話しておくれ」

……受け取ってくれた。

それで、背中向けた。
もうやれる事は、無い気がしてた。

行こうと思った。
バイクに戻って、とりあえず行こう。

歩き出した。

そしたら、ポケットの携帯がぶるるっと来た。
見たら、知らない番号の着信だった。

アタシは顔が、くしゃっとなってしまった。

振り向くとエドは、手に携帯もって
こっちを見つめていた。

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