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能天気B型のアタシが美少年と……
第4章 おかまやまの章
「ふ~む……」
……Oちゃんにしては、かなり突っ込んだプロットだな。
役に立たない情報とえぐい裏事情を、おりまぜているな。
「でも当時は、殿と小姓のエッチな展開も多かっただろう?
視聴者が望んでるのはそんなドキドキ性風俗文化の描写だよ」
「今はBLが主流だよ。時代考証つきのは流行らないよ。
それにゴールデンじゃ放送できないよ」
「そこがおかしい!ピュアで美しい肉体関係を
なんで猥褻物扱いするのか納得がいかないね」
「そーゆーもんだよ」
「そーか……では総評に移るぞ」
「うんうん」
「即興のでっちあげにしては風刺の効いた内容で興味深かった。
しかし風刺では、いささか古い印象を拭えない」
「そうかなぁ」
「やはりナンセンスがないと、いけないね。
あとスタイリッシュな表現が大切だよ」
「スタイリッシュ?」
「まずイケメンが戦いで絶体絶命に、なる!
生きるか死ぬかの緊縛した場面!」
「緊縛?エスエムなの?」
「視聴者が思わず前のめりになった瞬間スパン!
そして現場から全然関係ないお屋敷にシーンが移る。そこで色黒で汁気たっぷりの大物部下がとってつけたような理由で仲間呼んでどんちゃん騒ぎしている。このシーンを無意味に延々と流す!
そしてイケメンピンチの場面に数秒戻してハッとさせてから、またどんちゃん騒ぎを延々と流す!これがナンセンスというものさ」
「つまんないね!」
「そうさ!そして視聴者がいい加減あきれてきたら、大して見せ場じゃない所でいいから画面をビシィッ、とモノクロにして止める!時代劇だって事を忘れさせるキッチュな表現、これがスタイリッシュなのさ。
さらにこうしたグダグダ展開に莫大な予算をつぎ込んでおきながら裏番組に視聴率をぶち抜かれるという身を挺した
ナンセンスお笑い要素もあるんだ」
「つまんない……」
「……うん。アタシもつまんない」
「じゃあご飯にしようね」
「そ-だな!」
……Oちゃんにしては、かなり突っ込んだプロットだな。
役に立たない情報とえぐい裏事情を、おりまぜているな。
「でも当時は、殿と小姓のエッチな展開も多かっただろう?
視聴者が望んでるのはそんなドキドキ性風俗文化の描写だよ」
「今はBLが主流だよ。時代考証つきのは流行らないよ。
それにゴールデンじゃ放送できないよ」
「そこがおかしい!ピュアで美しい肉体関係を
なんで猥褻物扱いするのか納得がいかないね」
「そーゆーもんだよ」
「そーか……では総評に移るぞ」
「うんうん」
「即興のでっちあげにしては風刺の効いた内容で興味深かった。
しかし風刺では、いささか古い印象を拭えない」
「そうかなぁ」
「やはりナンセンスがないと、いけないね。
あとスタイリッシュな表現が大切だよ」
「スタイリッシュ?」
「まずイケメンが戦いで絶体絶命に、なる!
生きるか死ぬかの緊縛した場面!」
「緊縛?エスエムなの?」
「視聴者が思わず前のめりになった瞬間スパン!
そして現場から全然関係ないお屋敷にシーンが移る。そこで色黒で汁気たっぷりの大物部下がとってつけたような理由で仲間呼んでどんちゃん騒ぎしている。このシーンを無意味に延々と流す!
そしてイケメンピンチの場面に数秒戻してハッとさせてから、またどんちゃん騒ぎを延々と流す!これがナンセンスというものさ」
「つまんないね!」
「そうさ!そして視聴者がいい加減あきれてきたら、大して見せ場じゃない所でいいから画面をビシィッ、とモノクロにして止める!時代劇だって事を忘れさせるキッチュな表現、これがスタイリッシュなのさ。
さらにこうしたグダグダ展開に莫大な予算をつぎ込んでおきながら裏番組に視聴率をぶち抜かれるという身を挺した
ナンセンスお笑い要素もあるんだ」
「つまんない……」
「……うん。アタシもつまんない」
「じゃあご飯にしようね」
「そ-だな!」