この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
能天気B型のアタシが美少年と……
第4章 おかまやまの章
もうちょっと歩くとハイキングコースの入り口まで来る。
白樺の木がつまんなそうに立ってる。

健脚な年寄りがたが颯爽と行き交っている。
うちの会社の年寄り連中もこれくらい元気だったら、はかどるんだけどね。
たぶんハイキングさせたら3分ももたずに

「フハッーー」

とか言って倒れこむだろう。
そしておかま山の土に、なるだろう。

(せっかくだから、ちょっと登ってみるか)

そう思って登山道に行ってみた。
普段はここまで来ないんだけどね。
芝生で昼寝してると夕方になってる事が多い。

……木ばっかりでつまんない所だよ。
都会の人だったら
『空気がオイシー!!』
とか喜ぶかもしんないけどアタシはいつもオイシー空気に囲まれて生きてるから面白くも何ともない。

……都会といえば、エドは都会で暮らしてる気が、する。

服装とかは別に変わらない。
いくら田舎の盆地だからといって虎の毛皮とか着てるわけじゃない。
アタシもそこまで野蛮ではないよ。
今日の格好は下はゆるめのクロップ、上はタンクトップにプルオーバーだ。
オシャレとは言いがたいが、楽だし無難なかんじだよ。

エドだってオシャレだとは思わないよ。
この間会ったときもラフなかんじだった。

髪型だって派手じゃない。
地黒の髪で、前髪が、ちょっとくるんとしている。

やっぱし、喋りかたとか雰囲気だと思う。
地元の人とは違う。
なんつーか、場違いなオーラがある。

しかし、都会から盆地に来るのはえらい遠いんだ。
電車で通学できるような距離じゃない。

大体、うちの辺りには高校も大学も無いんだ。
エドは地元民じゃない、学校に通いに来てるのでもない。

じゃあ、何なんだ?

……わからん。
最近何度か推理してみたがアタシの明晰な頭脳をもってしても、わからん。

旅人か?
そんなわけないな。
旅人が手ぶらでイナカのコンビニから出てきたり
夜の田んぼで自転車乗って往来するわけない。

フリーターか?
いやそれは、もっと有り得ない。
バイト先なんてほとんどない。
大体都会からバイトに来るわけない。
オシャレなリゾート地じゃないんだから。

たしか
学生さんか?と訊いた時、うんと答えてた。
だから現状では

『謎の学生さん』という事だな。
……そんなんで、いいのか知らないけど。

/202ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ